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アクセシビリティ設計に関する記録

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たのしい おんがく」の例

音楽をどう字幕にするか

字幕をつくるうえで、私がいつも頭を悩ませるものの一つが音楽表現です。聞こえている音楽を文字にして伝えるとき、難しい言葉を選べば子どもたちに届きにくくなり、簡単な言葉にすれば、想像を支援する効果が薄れてしまいます。

毎年、KAAT神奈川芸術劇場のキッズプログラムに携わらせてもらっています。対象年齢は4歳からですが、実際に字幕を利用して鑑賞するのは、ある程度の本読みができる10歳くらいからになるでしょうか。それでも難しい漢字はできるだけひらき、すべてに振り仮名を振ります。ひらがなが増える分は分かち書きにしたり、効果音をイラストで示したりと、想像を支える工夫を重ねてきました。

今回、音楽表現については、印象で伝わるアニメーションによって視覚的に表現することにしました。はじめは「たのしい」「かなしい」「こわい」という3つの感情表現に絞り込もうとしていました。しかし、原作であるコルチャック『子どもたちの美しい国』、そして台本を読み、劇中の音楽を聴くなかで、その3つだけでは表現しきれないものがあることに気づきます。そこで「しずかな」「げんきな」「ふしぎな」の3つを加え、最終的に「たのしい おんがく」「げんきな おんがく」「かなしい おんがく」「しずかな おんがく」「こわい おんがく」「ふしぎな おんがく」の6つに整理しました。

最後までアニメーションにテキストを添えるかどうか迷いましたが、今回は入れることにしました。文字を読まなくても音楽の雰囲気が伝わり、演技やセリフと組み合わさることで想像を支える一助になれば、と考えながら作りました。

「しずかな おんがく」の例

「しずかな おんがく」の例