高知が取り組む地産地消のアクセシビリティ
5月23日、藁工ミュージアム・NPO蛸蔵(高知県)が主催する「鑑賞サポート研究会」のキックオフ研修が行われました。私はアドバイザーおよび研修講師として関わらせていただいています。
今年度の参加者は5名。研修の冒頭、「アクセシビリティという言葉から連想するものは?」と問いかけると、ほとんどの参加者が「意味がわからない」と答えました。でも、「なぜ劇場にアクセシビリティが必要なの」という問いには、「耳が聞こえない友人と一緒に観て感動を共有したい」「字幕がないから見られないと言われた経験がある」など、それぞれの切実な言葉が返ってきました。言葉は知らなくても、想いはある。そのことがしっかりとわかりました。
研修では一方的に知識を伝えるのではなく、少人数だからこそできる対話を大切にしました。「完璧にできないから無理」ではなく「今できる形ではじめる」という考え方を共有しながら、参加者それぞれが自分の言葉で語りはじめる場になりました。
今年度はこの研修を経て、11月・12月・来年3月に高知各地で実施される公演での実践へとつながります。東京の専門業者に頼むのではなく、地域を支える人材を地域で育て、字幕や音声ガイドを担う。私が言い続けてきた「東京のモデルは地方のモデルにならない」を体現する取り組みが、高知で根を張りはじめています。
